こどもの安全教育とは

0歳から安全の発達サイクルにそって、生涯の安全学習活動へ
安全の達成サイクル

つながる力=市民性(Citizenship)を育成する安全教育

安全教育(Safety Education)は0歳から、子どもの自尊感情をはぐくむことをスタートとし、自らの命や体を守る力、他者の安全に配慮できる力、そして人とつながる力を身につける市民化教育(Citizenship Education)との協働により進められます*。

0歳から就学前の子どもは、一番身近な人、例えばお母さんやお父さんに抱きしめられるなど愛情の絆を結ぶ営みを通して信頼関係を深め、自分の大切さと人の温かさを感じとっていきます。自分を大切に思えばこそ、自分以外の人の安全にも配慮した行動ができるでしょう。したがって、この時期の親子の関わりが安全能力育成の土台となるのです。

小学校にあがったら、大人の見守りの目の中で、自分の安全を自分で守るための知識や具体的方法を体得することをめざします。中学生になったら、自分の安全だけでなく、他の人の安全にも配慮した考え方や行動ができることが目標です。そうして人とつながる力=市民性を身につけ、安全で安心な日々の暮らしを継続するために、自分にできる方法で、地域や社会の安全活動に参画することをめざします。

自尊感情を育むことから
自尊感情を育むことから
安全の達成サイクル
生涯の安全学習活動として

安全教育は空間教育 [出典:0歳からの子どもの安全教育論 宮田]

安全教育は空間教育でもあります。安全教育とは、人と人との間、人と物との間にお互いが心地よく感じられる空間を創りだすために、考え行動する学びとも言い換えられます。

それは日々の暮らしの中で行われる挨拶などの慣習をはじめとして、暮らす国や町の歴史や伝統、文化を大切に思い、地域の人と一緒に伝えていこうとすることでもあります。

不審な人を避けるためばかりでなく、大切な人を大切に思えばこそ、大切なその人に不快感を与えないあいさつの距離を保った空間が必要なのであり、安全教育の本質はそうしようと心を配る思いやりのこと。人間同士が心地よく感じられる空間を創りだすための心と体の働きのことなのです。

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