今すぐ出来る安全教育

第1回
犯罪や災害、交通事故などについて話し合う

今!すぐできる安全教育

安全教育は、0歳からはじまり生涯に渡る営みです。
子どもは一番身近な人、たとえばお父さんやお母さんに愛されることで、自分の大切さ、大切にしてくれる自分以外の人の存在を感じとります。
まわりの人に見守られながら、自分の命や体を大切にし、他者の安全にも配慮できるように、家庭での安全教育がまず必要です。それが土台となり、地域や学校での安全教育につながっていきます。

家庭での安全教育

家庭での安全教育9カ条

下表は理事長の宮田が提案する、今!すぐできる「家庭での安全教育9カ条」です。
  • 家庭での安全教育9カ条
  • 1.犯罪や災害、交通事故などについて話し合う
  • 2.命の大切さを伝える
  • 3.信頼関係を深め愛情の絆を結ぶ
  • 4.大切な子どもであることを伝える
  • 5.約束や決まりを守る習慣をつける
  • 6.身の回りの物を大切にする習慣をつける
  • 7.ご近所の人にあいさつをする
  • 8.地域行事や地域の活動に親子で参加する
  • 9.自然に親しんだりあそびをする
※さらに詳しく知りたい方は、暮らしニスタ(主婦の友社サイト) をご覧ください。

犯罪や災害、交通事故などについて話し合う

今回は9カ条の「1.犯罪や災害、交通事故などについて話し合う」について少し説明しましょう。

何を話し合えばいいの?

未就学の子どもは、保育園や幼稚園に行くにも保護者と一緒に登降園するなど、まだまだ大人に守られる存在です。
しかし就学したその日から、1人になる時間が生まれます。子どもには保護者など周囲の大人がいつも見守っていることを伝えるとともに、安全ばかりでなく危険もあることを少しずつ教えてほしいと思います。

親子でまちを歩く

それには、たとえば親子でまち歩きをしながら、事故や災害、犯罪など、身の回りの危険や安全について話すことです。
送り迎えやお散歩、買い物のときなどいつでもよいのです。
それがこの先、危険に向き合うための心構えになります。
犯罪からの安全のためには「こども110番の家」の場所を確認しその意味を話したり、親子でその家の人にあいさつをしたりするとよいでしょう。
また、道で地震が起こった時のために避難する場所を決めたり交通安全のために気をつけるべきポイントを話してほしいと思います。
これら具体的な方法はこの先の回でお話していきますが、親子で話をすることで意識を高め、今後子ども自身が対処するための下地を作っていきます。
何の予備知識もないまま突然危険に遭遇することのないようにしたいですね。

家族で散歩
テレビは話し合うきっかけ

また、もしも 子どもと一緒にテレビを見ているときに、交通事故や連れ去りなどのニュースが流れても避ける必要はありません。
もちろん、同じような映像を繰り返しみることは好ましくありませんが、様々な安全や危険があるということとともに、自分の命や体の大切さについて話し合うきっかけにしましょう。
怖いことや嫌なことはつい目をそむけがちですが、まずは家庭で犯罪や災害、交通事故などを話題に挙げ、意識や関心をもつことからわが家の安全教育を始めましょう。

家族でテレビ

次回へつづく。

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